新年最初のお稽古と花びら餅、受け継がれてきた新年のしつらえ💮

 

 

 

新年にいただく、花びら餅という時間
毎年この時期に食べる、花びら餅。

 

以前は深く意味を考えることもなく、
「新年の和菓子」「新年最初のお稽古のときに出るもの」
その程度の認識でした。

私の母は生け花の先生で、
新年はじめてのお稽古の際には、必ず花びら餅が用意されています

それは母が習っていた頃から、さらにその先生の代から続いてきた習わしだそうです。
私は毎年、それをいただいてきました。
数年前になって、ふと知りました。

花びら餅には、きちんとした意味があるということを。

 

白い求肥は、清らかな始まり。
淡く色づいた花びらは、春の気配。
中に添えられたごぼうは、大地に根を張り、道が長く続くことを願うもの。
花びら餅は、もともと宮中の新年行事に由来する和菓子で、
一年の健康と、長く続く歩みを祈る想いが込められています。

 

 

この花びら餅は、

 

 

生け花だけでなく、

茶道・書道・香道・日本舞踊など、

日本の伝統文化を大切にするお稽古事で、

新年最初のお稽古のお茶菓子として用いられてきました。

全国どこでも必ず出される、というわけではありませんが、

「型」や「精神性」を重んじるお教室では、

今も大切に受け継がれている習わしです。

 

 

 

 

新年最初のお稽古は、

技術の上達よりも、

まず心を整え、師弟の縁を結び直す時間。

その場でいただく花びら餅は、

言葉を交わさずとも、

「今年も、この道を大切に歩みましょう」

という想いを伝えてくれる存在なのだと思います。

 

 

意味を知ってから食べる花びら餅は、

以前よりも静かで、あたたかく、

背筋がすっと伸びるように感じます。

毎年変わらずそこにあるものが、

年を重ねるごとに、少しずつ違って見えてくる。

それはきっと、

 

 

花と向き合う時間と同じなのだと思います。

 

 

受け継がれてきた想いとともに、

今年もまた、新しい一年が始まります。